高齢社会の現状

総人口に対し、65歳以上の高齢者が占める割合が14%以上の社会を「高齢化社会」と呼びます。現在の日本は、まさに高齢化社会の真っただ中。高齢化に至った流れと現状を知り、将来の日本を想像してみましょう。そして、高齢者人口が30%を突破すると言われている2025年。これは、2025年問題として大きく取り上げられています。

高齢化への流れ

日本の65歳以上の高齢者人口は、1950年には、総人口の5%に満たなかったのです。しかし、1970年に7%を超えて、1994年には14%を超えました。高齢化率はそのあとも上昇し続け、2015年には26.7%に達しているのです。このような社会の様子は、確実に介護を必要とする高齢者人口も、増え続けていくことを指し示しています。
高齢者とは対照的に減少傾向にある出生率。高齢者を支える子どもたちの数が少ないことも、高齢化に大きく影響を与えているのです。少子高齢化という言葉が使われるほど、密接な関係性があります。日本も将来を見据え、高齢者を支える若い世代の人口増加に対する対策を取っていく必要性があります。

高齢社会の現状と未来

2015年の時点で、高齢化率26.7%に達している日本。現在では、さらに高齢化が進んでいると言っても過言ではないでしょう。2015年では、2.3人で1人の高齢者を支えていました。そして、さらに進んで1.3人で1人の高齢者を支える社会へとなってきています。高齢者を支える人たちの数が減っているというよりは、高齢者が増加している状況と言えるでしょう。
2025年には、高齢者の人口は約3500万人となり、人口のおおよそ30%を占めることになります。これが、2025年問題です。老老介護は増え、介護する人手は確実に不足し、在宅介護さえもままならない状況が生まれてきます。さらに、医療体制にも変化がでてきているのです。高齢者になると、どうしても病院にお世話になることも多くなります。それは医療費の増加つながるため、政府は病院数を減らす動きをとっているのです。これは、現在に生きる人たちにとってマイナスの状況を生んでいます。
介護施設が多くある現在では、「家族の誰かが介護をする」という旧来の考え方だけでなく、「専門性を持った介護職員に、家族の介護をお願いする」ことも可能になってきました。社会生活を営む人たちが、尊敬され、協力し、助け合っていくためにも、高齢社会の現状をしっかりと見つめなければなりません。そして、介護業界での人手不足は現在も深刻です。高齢になると、介護を必要とする可能性が高くなります。住み慣れた地域、住み慣れた自宅、または、安心できる施設等で、質の高い保健医療や福祉サービスを受けたいと願うのは当然のことです。国としてやるべきこと、社会としてやるべきことの問題点と対策を、高齢社会の現状から考え、取り組む必要性がすでにきています。

高齢社会の現状

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